ダイジェスト版

手術日当日 

 

シャワーを浴びて身なりを整える。

錠剤を飲んだらもうベッドから動いてはいけません。

 

麻酔室手前スペースでオペ台?に移動。

一応温めてあるタオルでカバーされてたけど地下は寒い。

お布団乾燥機?みたいなもので一応カバーしてくれる。

 

麻酔室ではまず点滴用に三回針を打たれたが、手の甲では十分でないので前腕真ん中あたり。

何とか見つかって良かった。

二度目の硬外膜麻酔はこんなもんだったかとお産の時を思い出すが、陣痛で全く覚えていない(笑)

そんなに痛くなくて良かった。

 

麻酔師達は心配な感じで私を見ていた。 

 

リラックスしてるように見えてるわね。

リラックスしているかどうかは分からないけど、、、。

他の人はどうなの?

ずっと寝ている人もいるし普通にしている人もいるし。

 

硬外膜麻酔用の針で場所を探している時に、大丈夫?と聞かれた。

それを聞いてちょっと涙ぐんだ。 

そんなに大変なことをしているのかと。

 

マスクでいよいよ眠らされる。

全身麻酔も3回目だが、今回が一番効きが強かった。

目眩がとにかく凄くて薬のせいかと気づいた途端意識がなくなる。

 

 

 

 

起きたらまた処置室みたいなところにいた。

とにかく横向きになりたくて必死に動いてたな。

喉が渇いてたので水スプレーを。

担当看護師しか対応してはいけないのか、すみませんと声を上げまくってもみんなスルー。

痛み止めも適度に貰いつつ3時間ほどで病室にもどる。

 

それから三日間硬外膜からの麻酔、点滴5本?排血用カテーテル尿道カテーテルに繋がれて過ごす。

当日はまだ余裕があったんだよね。

麻酔に痛み止めなどでよく眠れるから。



病室に戻ると暫くして執刀医が説明にやって来た。

まだそんな余裕ないと思うけど、と言いながら。

 (それなら明日でもいいじゃない、出産後も当日午後疲れてるのに家族が押し寄せて来たなぁと思い出したり)


予定より2時間早く終了

オペは予定通りに進んだ

そこまで浸潤していなかったからストーマなし

病理検査に5日かかる 

と報告されました。

 

ちなみにこの方病院でもトップレベルの執刀医で、私はスリム(現地人と比べたらそらそーだ)なのでお腹の中も見やすかったと言っており朝飯前レベルのオペだったのであろうと推測。

後から看護師の知人と話したのは、こちらでは検便などは任意なので症状がない限り病院に来ないから来るときは、相当進行していること、進んでいる?日本と違って患者さんを見るとおじさんばかりなので、さらにオペしやすかったのかなと。

周りを見ても女性が一人もいなくて、しかも30代、彼らと比べたら初期と扱いやすかったのでしょうね。



 

術後2日目

翌日朝からリハ。

立ち上がり車椅子に座る、これだけで吐き気が凄かったのですぐベッドにもどる。 

血圧を下げる成分が入ってる麻酔の量を翌日から下げることに。

午後もう一度トライして部屋を数歩歩いた。

水も飲み始めた。

一口ずつ。

 

 

 

 執刀医がやって来て、切り取った病巣部の写真を見せてくれた。

 

芋虫? 


子供みたいな感想はおいておいて、何とも言えない感情が上がって来た。

私の一部だったものが、ガンと言われる細胞になり
何となく申し訳なく思ったり、
これまでありがとうございました、お疲れ様でした、と。




※後から聞くと、普通は患者さんにこんなことしてくれないそう。
私が希望して執刀医が了承してやってくれたことなんだけど。
リマインダーとして取っておきたいので彼に画像を送るように頼むと
最初はえ?と言う顔をしていたけど、as a reminderと伝えたら納得してくれた。

後日代理の外科医が来たときに一連の話をし、
私の連絡先を渡すように頼んだら上記のことを言われ、直接彼に聞いてと言われた。
と言うわけで2回ほど一連の説明を繰り返す羽目になった。



やはり1日目と同じくずっと寝ていた。